気付けば、君の腕の中。


きっと奈々美の言う人だから、優しくて誠実な人なんだろうなあ…。


「応援してるね! あ、あたしに出来ることがあったら何でも頼ってくれていいんだよ?」

「あはは、有難う。絢華は優しいのね。でも、自分のことを第一優先にしなさい」

「はあい…」


こくりと頷くと、奈々美はよしよしと頷いた。


「さて、今日呼んだ理由を聞いてもいいかしら?」

「奈々美と遊びたかったのが八割なんだけど…実は九月くらいに、あたしの遊びに行ってる幼稚園で運動会を開催しようと思ってて」

「へえ、いいじゃない!」

「…そこで“仲直り会”を開こうと思ってるんだ」


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