気付けば、君の腕の中。
特に気にせず五十嵐くんの隣に座ると、あたしの膝の上で白くんが紙を広げた。
『いまからみんなできめようとおもって!
ことしはあやかがいるから、すっごいもりあげてくれるだろうなあ!!』
『え、何気に凄いプレッシャーかけられてる?』
『へへっ、あやかはなにかリクエストあるか!?』
『ううーん…突然言われても……』
どうしようかな、リレーとかありきたりなやつでも十分楽しめそうだ。
不意に隣に座っていた五十嵐くんが『あー、じゃあアレ』と手を挙げた。
彼の膝の上にはひなちゃんが座って、ゆうきくんと一緒に折り紙を折っている最中だ。
『告白大会でいーんじゃね。なあ、バカ女?』
『っへ!?? そ、そんなの幼稚園でやるわけないでしょ!?』