気付けば、君の腕の中。


幸せになることを望むだけでは、きっと幸せになんてなれないだろう。

自分から行動しようと思っても、一人では何も出来ない。


―だけど、あたしには支えてくれる人が沢山いた。


どうしようもないあたしを、一人じゃないって思わせてくれる人がいたんだ。


「お姉ちゃん…、力を貸して欲しいんだ。それはお姉ちゃんがいなければ、きっと解決できないから…」

「私が…? 私は勝手に家を出て、お母さんとは何も話せてないし…」

「それでもお姉ちゃんはお母さんを嫌いになんて、なれないでしょ?」

「…そりゃあ、そうだよ」


どんなに嫌なことがあっても、家を出て行きたくなっても、嫌いになれないのが家族なんだ。


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