気付けば、君の腕の中。
白くんが来ているということは、桃も部屋の中にいるのかな…?
いつも以上にテンションが高い白くんは、どうやらご両親が来てくれたようだ。
「あ、絢華さんっ!!」
「清水さん、おはようございます」
慌てた様子で玄関から飛び出してきた清水さんは、少しメイクをしているようで、普段着ているピンクのエプロンも今日は着ていない。
何を慌てているのだろうと思っていれば、清水さんの後ろから美湯さんが顔を出した。
「美湯さんもおはようございます。よかった、参加してくれるんですね!」
「…別に、ただの気まぐれだから」
前に説教じみたことを言ってしまってから気まずかったけど、昨日幼稚園に来たときに、美湯さんにも招待状を渡しておいたのだ。