気付けば、君の腕の中。


美湯さんが参加してくれることに、かなりの衝撃を受けたらしい清水さんは、とても挙動不審だ。


お母さんたちを呼んで、突き当たりの部屋に案内すると、やっぱり桃とそのご両親は揃っていた。


園児たちも全員来ているし、後はあたしのお父さんとお姉ちゃん、そして凜くん、昨日メールで呼んだ奈々美だけだ。


「あやかおねえさん、おはようございます」

「ゆうきくん、おはよう。ちゃんと用意してくれた服を着てくれたんだね」


白くんやゆうきくんたちが着ている服は、汚れても大丈夫で身軽な体操着だ。

男の子の服の袖には戦隊モノの絵がプリントされていて、女の子は可愛らしいアップリケを縫い付けたものだ。


気に入ってくれたようで一安心…!


「絢華さん、どうやら貴方のお父さんが来たみたいよ」


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