「好きです」
高校三年生




「里緒奈、見つかった?」



「いや、見つけてない!」



少し上を見ながら校舎に貼ってあるクラス替えの紙を見ていた私と【雀 里緒奈 すずめ りおな】17歳


と友達の理沙


結構な人だかりの中私達は一生懸命探す


「あった!私3年A組だ!」と理沙は先に自分の名前を確認した


「私の名前あるー?」背が小さい私はぴょんぴょんと跳ねながら探す



「Aにはいないよー!」



「オッケー違うクラス探すわ」


と言いながら人の背中ばかりで何にも見えなくなってしまった



「名前なんって言うの?探してあげるから教えて」急に声をかけて来たの初めて見た男の人



優しい声で私より断然背も高く180くらいはあるだろう。



「雀里緒奈です」


「了解、、えっと、里緒奈は俺と同じD組」



さらっと私の名前を呼びなから教えてくれた





「ありがとう」



「どういしたしまして」と大きな手が私の頭をくしゃっとした



暖かくて大きな手は忘れることができない


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