可愛いくて、愛おしい幼馴染み



「…りな、待って?」


-ぐいっと

私の裾を掴んでは、


悲しそうに見てくる、直斗。



私、それに弱いんだよ…


「…ごめん」


「ねぇ、何で無視するの?」


「…それは…」



「それは…?」



「あ、直斗くん!おはよ〜、今日の帰りよろしくね」


そこへ、クラスメイトの女の子が、
声をかけてきた



え…


約束って?




「ああ、おはよう、こちこそ」

にこっと笑う直斗。



まって、何それ、約束ってなに?


私が知らない間に、他の子と

何で、仲良くなっているの?


一瞬、手が緩んだ隙に

ダッ!




逃げだす私。




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