可愛いくて、愛おしい幼馴染み
彼の寝顔には気をつけましょう
それから、数日後
職員室の前を通ると、ちょうど担任の先生が出てきて…
「りなさんちょうど良かった。」
「何ですか?」
「教室に高木がいると思うのよ。このプリントもまとめといてっと伝えといて欲しいの」
「はい、このプリントですね」
「ありがとうね、助かるよ」
人数分のプリントを持てば教室へと向かった。
放課後のローカは
夕日の日差しに照らされて
暖かいような、だけどほのかな冷たい風が通っていて、
どこかの教室からは、吹奏楽の音色が響いる。
グランドには雪が積もっているが、
それには負けないくらい、
運動部の人達の
賑やかな声がする。
ローカに響く、自分の足跡に耳を澄ましながら
あっというまに教室に近く…
今さらだけど、
直斗とどんな顔で会えばいいかな?
考え始めると
先ほどよりは足取りも重くなっていく…