乙女ゲームヒロインは悪役令嬢をお望みです!
焦って、言葉を発しようとするも、冷静さを欠いた私は頭が真っ白になって分からない。
「あ、あの……」
「リア? 俺は何も頭ごなしに否定するつもりはありませんよ? 貴女の詳しい説明を聞いた上で改めて判断するつもりです。ですので……そんなに怯えないでください」
ルイから流れていた冷たい空気が止む。
恐る恐ると繋がれた手に、私も握り返す。
ルイの目を見ると、瞳の奥の方に寂しさを隠していた。
「そうね。では、攻略対象者について話しましょう。そうしたら、あなたがいなかったにも関わらず、ここをゲームの世界だと思ったことがわかるはずだわ」
「誰がいたんですか?」
「一人目は、この国の第一皇子ニコラス・エドワード様よ」
「──初めからすごい方の名前が出てきましたね」
ルイは驚いた様子で、先を促す。
「まぁ、性格はアレだけど見た目も身分も最高ですからね。彼はメインルートだったわ。……私はごめんですけど」
「……エドワード第一皇子をそのように批判するのはリアくらいですよ」
またルイはハァと呆れてため息を吐く。
「あ、あの……」
「リア? 俺は何も頭ごなしに否定するつもりはありませんよ? 貴女の詳しい説明を聞いた上で改めて判断するつもりです。ですので……そんなに怯えないでください」
ルイから流れていた冷たい空気が止む。
恐る恐ると繋がれた手に、私も握り返す。
ルイの目を見ると、瞳の奥の方に寂しさを隠していた。
「そうね。では、攻略対象者について話しましょう。そうしたら、あなたがいなかったにも関わらず、ここをゲームの世界だと思ったことがわかるはずだわ」
「誰がいたんですか?」
「一人目は、この国の第一皇子ニコラス・エドワード様よ」
「──初めからすごい方の名前が出てきましたね」
ルイは驚いた様子で、先を促す。
「まぁ、性格はアレだけど見た目も身分も最高ですからね。彼はメインルートだったわ。……私はごめんですけど」
「……エドワード第一皇子をそのように批判するのはリアくらいですよ」
またルイはハァと呆れてため息を吐く。