光の華~闇に咲く一輪~

あたし達の賭け




さてと、今日は龍華の倉庫に行けるかなぁ。


賭けが始まって四日目。龍華の事は大体分かりきった。


毎日龍華と喋っているし、猫宮さんとも仲を深めている。


順調でしょ?


だからこのまま行けば、すぐに仲間になれるかもしれない。


イコール、あたしの勝利の方が近いって事。


それで、今日は倉庫に行くんだ。あたしの中では。


あたしから言うか、龍華から言うか……。


このどちからかで、龍華との距離がはっきり分かる。


「未音ちゃん!」


「あ、猫宮さん。」


三組の扉の所で元気に手を振っている彼女は皆から注目を浴びている。


龍華の姫だし、男女関係なくモテるからね。


まぁ、当の本人は全く自覚していないみたいだけど。


「屋上行こう!」


「うん」


猫宮さん以外はもう屋上にいるみたい。


通りでさっきから瀬月君の姿が無い訳だ。


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