光の華~闇に咲く一輪~
それに、それは誰でも分かることでしょう?
「お前にとって、大事なんじゃないのか?」
「大事ですよ、勿論。だけど、これがルールなんです。ルールは破れません。」
そう。ルールだから仕方無い。あいつもそう言ってくれるかな。
「なら、もう一回最初からやるぞ。」
「……は?」
宇津見さんの予想外の言葉に目を丸くする。
勿論あたしだけじゃない。
龍華の人達も。
「そ、そんなのして何の意味になるんですか?龍華の皆さんにメリットはありませんよ。」
だから、諦めて。
また新しくやっても、あたしにしかメリットは無いんだから。
「お願い!未音ちゃん!私、未音ちゃんとまだ一緒にいたいの!だから……止めるなんて言わないで。」
……あたしたちは仲間でも何でもないよ?
あたしは、皆に賭けを仕掛けた人だよ?
……なのに、何で?
龍華の人達は何を考えて言っているの?