光の華~闇に咲く一輪~



「まだ一週間もたってねぇけど、さくらは勿論、俺と秋だって少しずつお前の事気に入りはじめてんだよ。」


「!!」


……瀬月君。それがもし、本当なら、賭けを続ければあたしの勝利は近いってことだよね?


嘘じゃないよね……?


「……あたしにとってね、この賭けは小さな遊びみたいなものなの。」


「ならなんで……!?」


「あいつにとって、この賭けは大事なものなんだ。だから……もう一度、あたしと賭けをしてくれない?」


皆はきっと、あいつって誰だろうって心の中で思っているはず。


……でも、聞いてくることは無いかな。


龍華はそこまで中に踏み込んでは来ない。


「勿論!続きからやろうよ!!」


「……仕方ないなぁ。あ、OKする代わりに今度デートしようね!」


「……デートはしないけど……。ありがとう。」


ねぇ、皆。


あたしを信用しすぎじゃない?


あたしは皆の敵だよ?


ちゃんと理解してね?

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