光の華~闇に咲く一輪~
前に行けば良いのかな……。
紹介って自己紹介?自分の紹介をすれば良いんだよね……?
戸惑いながらも、下が見えるバルコニーの手すりの所まで進み出た。
上から見下ろす形で下っ端達を見ると、無表情の人ばかり。
でも、目だけは真剣だ。
これはあたしにも分かったこと。
だけど、中には、怒ったような表情をしている人も居るけど。
「……瀬月君と同じクラスの紅須未音です。この中にも知っている人は知っていると思います。……あたしを知っている人の予想通り、あたしは龍華の幹部以上の人達と賭けをしています。」
そこまで言って、倉庫内がざわめきに包まれる。
「うるさい!!静かに聞け!!」
春川君がいつもよりも大きめの声で言うと、倉庫内はまた静寂に包まれた。
さすが副総長。
こういうときは素直に関心しちゃう。
どこの族も上の人を敬うのは当たり前ってことか。