光の華~闇に咲く一輪~
あたしの教室でした最後のキスは、少し甘酸っぱかった。
コイツらがあたしを認めないのは当たり前なのか……。
未だに消せないあの子のアドレス。
下っ端達はそれを知らない。
「……三日、こいつと過ごしてみてくれ。それでも駄目なら倉庫には連れてこねぇ。」
認めてもらえる気はしないけど、頑張ってみようか……。
倉庫の仕組みも知りたいし。
「俺達部屋に居るから。何かあったら呼んでね~!」
「え……?」
六人は固まっているあたしをその場に残して、幹部室に入っていった。
いや、無理でしょ。
凄く仲悪いと思うよ、あたし達。
少しぐらい、手助けしてよね……。
あたしはその場でため息を一つ吐いて、下を見る。
「……降りてきて下さい。」
あたしを認めてくれないその声は、刺々しい。
だけど一応その言葉に従って、下には降りてみる。