光の華~闇に咲く一輪~
そして今日もまたあたしだけが下に残る。
猫宮さんはいつもにまして心配そうな顔をしていた。
「……ねぇ、なんでこんなに空気重いの?」
今日は昨日より遥かに空気が重い。
しかもなんか半分に分かれて睨みあっているし……。
「……聞いてる?ちゃんと質問に答えてくれない?」
じゃないとあたしも居心地悪いし、このまま時間が過ぎてももったいない。
ということで、あたしは行動に出る。
「……なにしてんすか?」
「答えてくれないから。ここに立っていれば何か分かるかなぁって思って。」
あたしは今、睨み合っている真ん中に立っている。
そしたら、盛大なため息が聞こえた。
「分かるわけ無いでしょ。あんた馬鹿ですか。」
「はぁ?」
馬鹿?年下に馬鹿って言われるの一番嫌いなんだけど。
ていうか、年上に馬鹿だなんて、随分生意気だな。
「で?なんで喧嘩してんの?」