光の華~闇に咲く一輪~


生意気君に視線を向けると、睨みながらも答えてくれた。


「あんた賛成派か反対派か。」


あたし?あたしの事で喧嘩しているんだ?あたしなんかの事で?


あたしの事で仲間割れなんかしているんだ?


……馬鹿馬鹿しい。


「…………くだらな……。」


「あ゛ぁ!?」


静まり返っている倉庫に大きな声が響く。


「ふざけんな!!てめぇの事でこっちは仲間割れしてんだろ!?」


反対派の方から、野太い声が飛んでくる。


「……なら、こんなくだらないことで喧嘩してんじゃねぇよ!!大切な仲間なら話し合いでもすれば良いだろ!?こんなことで喧嘩して、どっちも後戻り出来なくなったらどうする!?そっちの方が困るだろ!少しは考えろよ!!仲間を想えよ!仲間を大切にしろよ!!」


言い終わった後、少し息切れていた。


あんた達の仲間を一人消してしまったあたしが言えることじゃないけど、許してね。


あの子の言っていた通り。龍華はめんどくさい、手間のかかる奴等ばっかりだ。

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