光の華~闇に咲く一輪~
「……っんで、あんたにそんなこと言われなきゃいけねぇんだよ!あんたにそんなこと言う資格あんのかよ!?……ねぇだろっ!!あいつを俺らから奪ったあんたに、そんな資格ねぇだろうが!!」
負けじと生意気君も言い返してくる。
確かにあたしには、そんな資格無いよ。
でも、言うぐらい良いでしょ?これ以上、あの子みたいに傷つく子を見たくない。
「あの子に言われたの。龍華は守ってほしいって。……あたしなんかが龍華を守るだなんて無理な話だけど、あの子の想いは分かってあげて。」
生意気君をただ真剣に見つめた。戸惑いの色が目をよぎっている。
「なんかあったか?」
バタバタと騒がしく宇津見さん達が幹部室から出てきて、下を見下ろした。
「あぁ、何でもないの。……帰るね。」
昨日よりも少しだけ遅く倉庫を出る。
生意気君と最後に目があった気がしたから、少しだけ笑ってあげた。