光の華~闇に咲く一輪~







「お前ら、答えは出たか?」


三日目は猫宮さん達と上に上がる。


……認めてくれないかもな。昨日あんなこと言っちゃったし。


「はい。出ました。」


「……レオ。前に出て言え。」


「……はい。」


あの生意気君が前に出てきて、上を見上げた。レオって言うんだ、あの子。


レオが息を一つ吐くと、倉庫内が静まり返った。


「俺らは……最初未音さんが嫌いでした。」


……はっきり言うね。相変わらず生意気だ。


「秋さん達と賭けをしていると聞いたとき、凄く怒りを覚えました。なんで秋さん達を選んだのか分からなくて、秋さん達にも怒りを覚えました。なんでよりによってこの人と賭けをするんだろうって。
だけど、一緒に過ごして分かりました。この人は、本気で俺らにぶつかってきてくれてるんだって。そしたら、なんか凄く嬉しくなって……。
賭けの期間は短いけど、未音さんがここに居ることを……認めます。」
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