天空に一番近い蒼~女子校体育教師と生徒の恋の場合

キィ…



今日も昼休みの屋上で陽光を浴びて過ごしていると扉の音がした。



「よ。」



毎度お馴染みの仁科先生だ。

先生はいつものように私の隣に座り、煙草を吸う。



ブブッ…



震動音がして、先生がポケットからスマホを取り出す。



「アイツ、学校では使用禁止だっつってんのに…」



そう呟くと先生は物凄い早さでスマホを打つ。

どうやら生徒からのラインに返信しているらしい。



「そうやって返してる先生も同罪じゃん。

しかも何その女子高生ばりの早打ち。」

「おま、女子高生とのラインはリプ速くてなんぼじゃん!」

「そもそも生徒に個人アドレス教えるの禁止だよね?」

「は!?

何でそんなこと知ってんの?」

「あ…いや、何となく。」



確かにここの開放感は余計なことを喋らせる。
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