雨の降る世界で私が愛したのは
わたしは思う。
もしわたしの研究とその結論に賛同してくれる人々がいるならば、わたしはこの地球上からペットショップというものをなくしたい、保健所で行われるすべての殺処分をなくしたい、犬たちのリードをなくしたい、キャリーケースをなくしたい、鳥かごをなくしたい、そして動物園を、檻をなくしたい。
多くの人は言うかも知れない。
もしそうなったら、どうやって人類は秩序ある社会と文明を発達させていくのか、原始人のような生活をしろと言うのかと、憤るだろう。
わたしは問いたい、人のためだけの社会と文明は地球上の他のすべての動物を犠牲にするほど大切なものなのだろうかと。
人が自分たちだけがその存在を理解すると豪語する神はこの宇宙を人だけに与えたのではない。
神は人の叡智がはるかに及ばない宇宙をすべての生命に平等に与えたのだ。
神はわたし達だけの神ではないのだ。