気付いて、届いて
○
腕の中、彼女は震える。
誰もいない展望台。
夕陽の赤さか、頬の赤さか。
「そんなに震えないで…」
少し、緊張が解けたのか、彼女の体が柔らかさを取り戻す。
震えは止まらない。
俺の腕が震えてるのか。はじめて触れた、彼女の体。
そっと頭を撫でててみる。小さな呼吸。小さな肩。
「少し、えっちなことしてもいいかな」
え、と戸惑いながら、彼女は顔を上げる。二人の体に隙間ができた。そっと、胸に手を置いた。見た目よりも豊かな胸。
柔らかくなった体が再び固くなる。
目を一瞬見開いた。
そこで、彼女の唇を捕えた。
緊張と驚きで、かさつく唇。そっと、舌を這わせてみる。
あ、と睫毛をふせる彼女。
「もう、一回」
睫毛は、彼女の瞳にかかったまま。もう一度、唇に触れた。
俺の唾液で湿った唇……柔らかい、小さい。
震えながらも、俺にしがみつく彼女。
まだ、手は胸の上。
「ドキドキしてる」
彼女の呼吸だけが、聞こえた。
誰もいない展望台。
夕陽の赤さか、頬の赤さか。
「そんなに震えないで…」
少し、緊張が解けたのか、彼女の体が柔らかさを取り戻す。
震えは止まらない。
俺の腕が震えてるのか。はじめて触れた、彼女の体。
そっと頭を撫でててみる。小さな呼吸。小さな肩。
「少し、えっちなことしてもいいかな」
え、と戸惑いながら、彼女は顔を上げる。二人の体に隙間ができた。そっと、胸に手を置いた。見た目よりも豊かな胸。
柔らかくなった体が再び固くなる。
目を一瞬見開いた。
そこで、彼女の唇を捕えた。
緊張と驚きで、かさつく唇。そっと、舌を這わせてみる。
あ、と睫毛をふせる彼女。
「もう、一回」
睫毛は、彼女の瞳にかかったまま。もう一度、唇に触れた。
俺の唾液で湿った唇……柔らかい、小さい。
震えながらも、俺にしがみつく彼女。
まだ、手は胸の上。
「ドキドキしてる」
彼女の呼吸だけが、聞こえた。