気付いて、届いて
小さな彼女。

この小柄な体。

とても、怖かっただろう。

静かに声を立てないように泣いている。

ああ、なんて、

なんて可愛いんだろう。

ひとつひとつの仕草が可愛くてたまらない。


「みさがいいと思うまで待つから」

腕の中で頷く。

呼吸が整っていく。

俺はしばらく、みさを撫で続けた。
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