この恋は、きみの嘘からはじまった。




本気で殴ってやろうか。



そんな気持ちが芽生えるけどグッと我慢して秋人を睨む。






「どうでもいいだろ」


「よくないから聞いてるんだけど」


「それよりも……」


「司のばか!
泣いてる女の子いたら普通は戻って来るでしょ!?
もう絶対に遊んであげないんだからね!!
後悔しても知らないよ!!」





勢いよく扉が開かれたと思ったらさっきの女が大きな声で早口に言った。



別にそれはどうでもいいから、階段を下りていくけど引き止めることはしない。





秋人を睨みつけたまま視線を外さない俺を不審そうに見返してきた。









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