この恋は、きみの嘘からはじまった。





俺は振られたのか?


さっきのはそうゆうことなのか?




わかんない。


わかんないけど、俺は認めてない。







「彼女、だし……」


「賭けの、でしょ?」


「っ……お前、ほんとむかつくんだけど、まじで殴っていいか?」


「殴るなら自分殴りなよ。
こっちゃんが泣いてた理由もわからないような情けない自分を」


「いちいち気に障るな。
なにが言いたいんだよ」





俺にけんか売ってんのか?


まだ手首は掴まれたままだし、ほんと嫌だ。






「こっちゃん、司が賭けで自分と付き合ってるって知ってたよ」


「え……」








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