この恋は、きみの嘘からはじまった。




桃瀬さんの頬に手を伸ばし、涙をそっと指ですくう。


今回は振り払われなくて、内心少しホッとした。






「昼休みの時に言った言葉?」


「うん。
如月くんが……なんだっけ?」





それでわかったのか、顔をいっきに真っ赤にさせる。



あぁ、かわいいな。



俺はそれで昼休みは我慢できなくなった。


桃瀬さんって、めちゃくちゃかわいいんだよ。




だからさっきの女を目の前にしても、遊ぶ気すら起きなかった。




それなのにいま、桃瀬さんをめちゃくちゃにしてやりたい。


俺の思うままに、たくさん触れたい。








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