この恋は、きみの嘘からはじまった。
「うそついた俺のことなんて信じられないのはわかってる。
でも、この気持ちはうそなんてない本物だから信じてほしい」
好きって気持ちだけは、信じて。
「もう絶対、悲しませない」
約束するから。
ずっと俺のそばにいてほしい。
桃瀬さんのそばにいたい。
「嘘ついて傷つけた痛みも、俺への憎しみも受け止めるから」
全てを持って、俺のところに来てくれたらいい。
俺に対してどんな感情を抱いていても、俺はそんな桃瀬さんを受け止める。
騙していたんだ。
ころしたいくらい恨まれていてもいい。
それでも桃瀬さんが欲しい。
その恨みや憎しみさえ愛しい。