この恋は、きみの嘘からはじまった。
男子にかわいいって褒め言葉じゃないよね。
間違えた……!
「あ、あの、えっと違くて……いや、違くないんだけど……」
「ふっ。
なに焦ってんの。
琴乃のほうがかわいいじゃん」
あぁ、やられた。
完全にカウンターをくらってしまった。
嫌がらないどころか、私への言葉に変えてしまうなんて、できすぎた男だ。
「なんか司じゃねぇみたい。
甘いなぁ」
「は?」
「わざわざ駅まで迎えに来るくらいだし」
「別にそこまで遠いわけじゃないから普通だろ」
「でも戻るじゃん?」
え、ちょっと待って。
どうゆうこと?