この恋は、きみの嘘からはじまった。
第3章
好きになったのは
「なーんで言ってくれなかったの?」
「ごめんなさい……」
「まぁ、いいよ。
とりあえずおめでとう」
「ありがとう!」
如月くんと登校してすぐに全てを奈々ちゃんに話した。
賭けの対象とされたこと。
それを知っていたこと。
ちゃんと付き合うようになったこと。
最初はそれも嘘なんじゃないかって言われたけど、信じてもらえたみたい。
私も賭けってばれたからなんじゃないかって不安はあったけど、如月くんの真剣な表情やたくさんの言葉を信じようって思った。