この恋は、きみの嘘からはじまった。
移動教室の時に、私のクラスを覗いてくれたのは初めて。
私の席は窓際で、3人のやりとりは聞こえなかったけど雰囲気は伝わってきた。
なんだかすごく楽しそうで、それをわけてもらったみたいで嬉しい。
こうゆうのっていいなぁ。
「ほんと良かったね。
また話聞かせてよ」
「うん!」
今度は罪悪感なしに、如月くんとのことを話せる。
如月くんといられるだけで幸せだと思っていたけど、いまのほうがもっと幸せだって感じられる。
それから夢見心地になってる暇はなく、授業が始まっていく。
頭の中は如月くんがいる。
いつものことだけど、いつもと違う気持ちになる。
昼休み、待ち遠しいな……。