この恋は、きみの嘘からはじまった。
食べ終わったらいつものようにまったり過ごす。
変わらないのにお互いを包む空気はやっぱり違うものに感じる。
「琴乃ってさ、俺のこと1年前から好きって言ってたよね?」
言ったね。
言ったけどあれはその場の雰囲気と勢いがあって言えたことで、改めて聞かれると恥ずかしいな。
そう思ったから、こくりと頷くだけ。
目線を逸らそうとしても如月くんが無理やり合わせてくる。
「もっとくわしく聞かせてよ」
興味津々って顔に書いてある。
そんな如月くんは子どもみたいでかわいくて、無意識に笑みが零れ口を開いた。