この恋は、きみの嘘からはじまった。
如月くんは損得考えず、自分より誰かに優しくしてしまうんだって。
困ってる人を放っておけないんだって。
そんな如月くんに恋に落ちてしまうのなんて必然だと思う。
ちょろいって思われても、それだけ?って思われても。
如月くんを好きになるのに、それ以外のきっかけも理由もいらなかった。
「それから学校で如月くんの姿を無意識に探すようになった。
話せなくても、友達と楽しげに話してる姿を見るだけで幸せをもらってた……ってストーカーみたいだね!
いや、ストーカーみたいなことしてたね……あはっ」
誤魔化すように笑ってみせた。
本当にくわしく話しちゃったけど、私ってけっこうやばいやつなんじゃないかな?
っていま痛いほど感じたよ。