この恋は、きみの嘘からはじまった。




眠たくなりながらも頑張って板書をして時間が過ぎるのを待つ。


そして授業終了のチャイムでやっと解放された。




「じゃあ今日はここまで」


「ありがとうございました」



挨拶をすると、騒がしくなる教室。


私は教科書を片付けるため廊下に出てロッカーへ。


教科書をしまい、ロッカーのドアを閉めた時。




「あの」


「はい?……え」




驚きすぎて自分の目を疑う。



だってだって!



私に声をかけたのはあの如月くんだったんだもん。



心臓が突然バクバクとうるさく鳴り出す。



不意打ちの如月くんで、しかも声をかけられるなんて……。





< 17 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop