この恋は、きみの嘘からはじまった。
校舎を出てからお寿司が食べたいという話になり、回転寿司屋さんに向かう。
もう夏だから歩くときに手を繋いだりしない。
だからあんなに密着して歩いたのは最近してなかったから、余計にドキドキした。
「ね、俺ってかっこ悪い……?」
「えぇ!?」
突然そんなことを聞かれて思わず大きな声が出ちゃった。
でもでも、大きな声も出ちゃうよね。
びっくりした。
さっきの秋人くんたちの言葉、気にしてたのかな?
「如月くんはいつだってかっこいいよ!」
だから如月くんを見つめて素直に言った。
本当にすごくかっこいいと思う。