この恋は、きみの嘘からはじまった。





いまので本当に思ったもん。



如月くんが他の女の子に触れたら嫌だなって。




杉山くんでも、ずっと如月くんをとられていたら寂しいなって。





だからきっと、私は如月くんに対することではすごくすごく心が狭いのかもしれない。








「んーん、俺のほうが独占欲強いから。
俺に心配させないでね?」


「うん。
如月くんも」


「じゃあ、相手役が康二でも我慢するか。
琴乃に嫌な思いさせたくないし、あいつなら気を遣わなくていいし」




体を離してにこっと微笑む。


見つめ合うとなんだか気恥ずかしい。




やっぱり体も熱い。




これは太陽じゃなくて如月くんのせいだね。









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