この恋は、きみの嘘からはじまった。
教室に戻ると、担任が軽く話をして夏休みに突入。
「じゃあ、文化祭の確認ね」
だけどすぐに帰れるわけではなく、夏休み明けの文化祭についての話し合いがあるみたいだ。
「ちゃちゃっと終わらせたいよね。
だから、7月中に大方終わらせて8月は来なくていいようにしましょう。
ってことで、いまから作業の続きをしてください!」
文化委員が有無を言わさずに指示を出す。
まぁ、いつかはしなきゃいけないんだし早く終わらせちゃったほうがいいよね。
「こっちゃんと奈々ちゃんは看板の続きやってくれる?」
「いいよー」
「うん!」
「残りのやつらは教室作るぞー」
大道具のリーダーが指示を出し、すぐに作業に入る。
確か野球部のキャプテンで、さすがリーダーシップがある。
大道具は今日を使えばあと1回集まれば終わりそうなくらい、この数週間でたくさん進めた。