この恋は、きみの嘘からはじまった。
ちゅっと音を立てたり、舐められたりしてもう本気で溶けてしまいそう。
今日だけで如月くんに何度も溶かされる。
優しい手つきに、甘い刺激に、息ができない。
「もうやめっ……」
「無理。
さっきの男が触れたことを忘れるまでやめない」
もう忘れたよ。
如月くんしか頭にない私は、すぐに如月くんで埋めつくされちゃうもん。
それなのに何度も手首に触れられて、静かな廊下にリップ音だけが響き恥ずかしさが増す。
「如月くん……」
「わかった?
もう簡単に触れさせちゃだめだよ?」
「う、ん……」
素直に頷くと頭をポンポンとしてくれる。