この恋は、きみの嘘からはじまった。
ニカッと笑って小さくガッツポーズをする如月くん。
あ、かわいい……。
「司ー!」
「すぐ行くー!じゃあ、これからよろしくね。また明日」
「ま、また明日」
如月くんは私に手を振って友達の方に行ってしまった。
その瞬間、隣のロッカーに体を預ける。
やばいよ、やばすぎるよ。
如月くんに話しかけられてそしたら付き合うことになって……。
いきなりの展開に驚いて、心音はいまだ落ち着かない。
ついていけない幸せすぎる急展開。
何もなかった私の恋は、いまゆっくりと動き始めた。