この恋は、きみの嘘からはじまった。

そんなことを考えていると電車が到着する。



想像通り電車には人がいっぱい。


まず乗れるかどうかも怪しい。



これじゃ如月くんに電車内で会えるかなぁ？




それすら不安になるけど、迷っている暇はなくみんなが電車に乗り出して私はその流れに巻き込まれるように電車に乗る。




２車両目に乗る約束をしてたから、とりあえずそれは果たせた。






けど、人の多さに早速もみくちゃになりそうで、頑張ってセットした髪を如月くんに会う前に崩したくなくて手を頭上に挙げて必死になる。





と、急に人に押されなくなった。


から、不思議に思い顔を上げる。





「やっと会えた」


「如月くん！」




嬉しくて思わず声を上げるけど、人がたくさんで騒がしいからそんなに私の声は響かなくて少しだけホッとした。


会えて嬉しくて笑顔になる。