この恋は、きみの嘘からはじまった。
いろいろ話しながらからあげを買って、ふたりでシェアして、次に焼きそばもシェアする。
なんか、恋人っぽくてこうゆうの素敵だな。
如月くんが私のこと好きになってくれなかったら、もうこの関係は終わっていた。
機嫌は夏休みに入るまでだったから、一緒に花火大会に来ることもなかった。
そう考えると奇跡みたいで、如月くんがすごく愛おしく感じる。
「どうかした?」
練乳かかったいちごのかき氷を食べながら如月くんを見つめていると、不思議そうに私の顔を覗き込んできた。
だから、パクッと冷たい氷を口に含んでから微笑む。
「如月くんが、私のこと好きになってくれて良かったなぁって、改めて実感して噛みしめてたところ」