この恋は、きみの嘘からはじまった。





如月くんは私を離そうとはしない。



確かに人の影がぼやっと見えるくらいで誰がなにをしているかなんて、よく目をこらさないとわからないくらい暗いけど。





それでも、外で近くに人がいるところでキスするのは……。







「っ……ん……」


「ちょっと興奮してる?」




如月くんはいじわるだ。


さっきまで少し気分が落ちていたけど、もう如月くんのペース。




私はいつだってそれに巻き込まれる。




そんな彼のペースにはまってしまっているから、私も私だ。










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