この恋は、きみの嘘からはじまった。
如月くんが強く腰を引き寄せて、私は思うがままにされる。
最初は戸惑っていた強引な如月くんだけど、いまではそんな強引なところさえ好きだから、私はどんな如月くんでも好きにならずにはいられない。
「……口、開けて」
唇を少し離すと低い声で言われる。
もうとろんとして、思考回路まで如月くんに侵されてしまっている。
私は言われた通りに口を開く。
「もっと」
「……恥ずかしい」
「お願い」
ずるいよ。
いつもならこんなこと言わないのに。
強引に如月くんが好きなようにするのに。