この恋は、きみの嘘からはじまった。




余裕な感じの如月くんに少しムッとして、背中に手を回し抱きしめる。


どんな如月くんも好きすぎて苦しい。



私ばっかり。




そう思ったけど、如月くんの胸板に自然に耳が当たっていて、自然に届く如月くんの鼓動。



私と同じ速さで脈打っていることに気づいた。




その瞬間、余裕でムッとしていた私も思わず頬が緩んで、如月くんに回した腕を強める。






「どうしたの?」


「すごく好きだなぁって」





一緒にいてもいなくても感じるけど、いまは特に感じるよ。



如月くんのことがすごくすごく好きで、もうこれ以上どうやってその気持ちを表せばいいのかわからない。









< 212 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop