この恋は、きみの嘘からはじまった。




「ここが私の家だよ」



20分で着くという家まで26分かけて来た。


目の前には白色の綺麗で大きな一軒家。



小さな庭もあり、隅々まで丁寧に手入れがされているのがひと目でわかった。





ここが、琴乃の育った家。






「ど、どうぞ」




小さな門を押して俺を先に通すよう促す琴乃の声は少し震えていた。





「どうしたの?」




気になって尋ねれば急に頬を赤く染める。






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