この恋は、きみの嘘からはじまった。
第4章

終わっている恋





あっという間に夏休みが終わって、今日は文化祭。


夏休み中に何度か文化祭準備もして無事に当日を迎えることができた。




司くんとは私の家に来た日以来会えていない。



お盆に入って私はお父さんの実家に行っていて、戻ってきても司くんの劇の練習で会えなかった。



連絡はとっている。


でもそれだけじゃ足りない。




会いたいなぁ。






「こっちゃん、もうすぐお客さん入るから配置について」


「うん」



頷いてから氷水の入った霧吹きを持って机の間に入る。


中は暗くて冷房も切ってるからすごく暑い。






「あっつー。
冷房くらいいいじゃん。
扇風機だけじゃ無理!」


「冷房だと暗幕がね」


「扇風機も一緒じゃん!」




奈々ちゃんがブツブツ文句を言っている。






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