この恋は、きみの嘘からはじまった。
シンデレラに妬いてしまう。
ふたりが踊るところを見て、素敵だと思う反面うらやましくも思う。
いつもと違う司くんはなんだか色っぽい。
完全にネタだと思われる杉山くんのシンデレラも、司くんによって本物のシンデレラに変わる。
そのまま話は進み、王子様はガラスの靴がピッタリと合ったシンデレラを見つけてプロポーズ。
シンデレラの杉山くんは満面の笑顔で、王子様の司くんははにかんで、抱きしめあって幕を閉じた。
会場が拍手に包まれる。
私も拍手をするけどやっぱり複雑な気持ち。
杉山くん相手にも嫉妬するなんて、私も心が狭いなぁ。
劇が終わったら生徒会イベントだけど、私は司くんに会いたくて体育館を出た。
入口が混雑していて、なかなか出れないけど人の波に押されながらなんとか出る。