この恋は、きみの嘘からはじまった。
「でも奈々ちゃんと同じになれたから、それだけで十分すぎるほど嬉しいの」
「琴乃……かわいい!もう高校生2年目、めちゃくちゃ楽しんじゃおうね!」
「うん!」
笑顔で頷き、奈々ちゃんと並んで新しい教室へと向かう。
その時パッといきなり視界に入ってきた後ろ姿。
人がそれなりにいて、遠くなのに気づいてしまう。
如月くんだ……!
友達2人に挟まれて真ん中にいる如月くん。
相変わらずかっこよくて、ドキドキと鼓動が速まり出す。
やっぱり同じクラスじゃなくて良かったかも。
と思ってしまった。