この恋は、きみの嘘からはじまった。




昼休みが終われば如月くんとの幸せな時間も終わる。


寂しいけど、明日一緒に帰る約束したから楽しみのほうが勝る。


それに夜は電話するって言ってくれたし。




「ねぇ、こっちゃん。説明してくれる?」



奈々ちゃんが私のことをこっちゃんなんて呼ぶのは珍しい。


言ってなかったこと、怒ってるのかな?




「あ、奈々ちゃん……あの。あのね……昨日如月くんとその、付き合うことになって……」


「もう、何ですぐに言ってくれないの!でも良かったね。おめでとう!!」


「ありがとう〜!!」


「で、いつから仲良くなってたのよ」


「いや、いきなり付き合おうって言われて……」


「何それ?怪しくない?」


「だよね……でも一緒にいられるなら別にいいかなって」




私が微笑すると、奈々ちゃんは苦笑した。





< 30 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop