この恋は、きみの嘘からはじまった。
昼休みが終われば如月くんとの幸せな時間も終わる。
寂しいけど、明日一緒に帰る約束したから楽しみのほうが勝る。
それに夜は電話するって言ってくれたし。
「ねぇ、こっちゃん。説明してくれる?」
奈々ちゃんが私のことをこっちゃんなんて呼ぶのは珍しい。
言ってなかったこと、怒ってるのかな?
「あ、奈々ちゃん……あの。あのね……昨日如月くんとその、付き合うことになって……」
「もう、何ですぐに言ってくれないの!でも良かったね。おめでとう!!」
「ありがとう〜!!」
「で、いつから仲良くなってたのよ」
「いや、いきなり付き合おうって言われて……」
「何それ?怪しくない?」
「だよね……でも一緒にいられるなら別にいいかなって」
私が微笑すると、奈々ちゃんは苦笑した。