この恋は、きみの嘘からはじまった。







放課後、すぐに行くのはなんだか落ち着かなくて教室で少し気持ちを落ち着かせる。



ちゃんと謝ろう。


全部、司くんに話そう。




教室にひとり、自分の席で目を閉じて覚悟を決める。





よし。




私は重たい足を無理やり動かし、屋上に向かう。


心臓がいまにも爆発しそうなほど、鼓動がうるさい。



足もガクガク震えて、階段で何度かつまずいた。



それでも司くんと話すため、浅い呼吸を繰り返しながら屋上までやって来た。





この扉の向こうに司くんがいる。




……大丈夫。


私の気持ちを伝えたらいいだけ。




胸に手を当て、深呼吸をしてからゆっくりと扉を開けた。







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