この恋は、きみの嘘からはじまった。
如月くんのことは1年生の梅雨の時期に好きになった。
電車通の私は家から出るときはすごく晴れていたから傘を持ってきていなかった。
学校の最寄り駅で降りたらシャワーのような激しい雨。
雨はきらい。
ズキズキ痛む胸を感じながら梅雨を舐めてたな、と思いつつ雨が止む気配もなかったためタオルを頭にかぶって雨の中に飛び出すことを決意。
だけど、私の手を掴んで引き止め傘を渡してきたのが如月くん。
戸惑う私を置いて、自分は傘も差さずに雨の中に飛び出したんだ。
それ以来、如月くんが気になっていまではすごく好きになってしまった。
見てるだけで、心臓が破裂してしまいそうなくらい大好き。