この恋は、きみの嘘からはじまった。
第2章
このままで
如月くんと付き合って早いことに1ヶ月が経った。
私が初めて如月くんに出会った季節に戻る。
雨に濡れて憂鬱になるはずだった日が、たった1人の優しさで晴れの日のように爽やかでキラキラ輝く大切な日になった。
私が1番好きな季節。
あまり好きではなかった雨が好きになった。
雨を見るたび、雨音を聞くたびに、如月くんとの出会いを思い出す。
だけど、梅雨入り宣言されたのに今日は青空が広がっている。
それはそれで、いいのだけど。